NHK出版の『役に立つ古典』とミシマ社の『すごい論語』の合体のような「すごい講座」が開催されます。
さまざまな古典を4名のすごい方たちと読んでいく講座です。
ご登壇いただく「すごい方たち」は、ドミニク・チェンさん(9/19)、玉川奈々福さん(10/3)、内田樹さん(10/10)、いとうせいこうさん(11/28)です。対談相手は安田がつとめます。
扱う古典は『明月記』(ドミニクさん)、『耳なし芳一』・『平家物語』(奈々福さん)、『源氏物語』(内田さん)、『万葉集』、『古今和歌集』(いとうさん)です。
第一回目は、あと2週間後の9月19日(木)。ドミニク・チェンさんと『明月記(藤原定家)』を読みます。
テーマは「平安・鎌倉の日記から未来を読む」です。
ドミニクさんはMITの『シンギュラリティ』の訳者でもあります。2045年にやって来るという人類史上の大変化、その大変化の分岐点のことをシンギュラリティ(特異点)と呼びます。
平安時代から鎌倉時代への変化は、当時の人からするとまるでシンギュラリティです。
婚姻制度も雇用制度もまるっきり変わりました。
あらゆる時代のシンギュラリティには変化を引き起こすごく少数の人と、それについていけない多数の人がいます。
藤原定家は、置いて行かれた多数のひとり。しかも貴族という地位もあるから、より大変です。
『明月記』は古代から中世への過渡期の日記です。武士が中心となったその変化にまったく付いて行けない定家は混乱と憂鬱の日々を送ります。そこで彼は幻想的な詩的
世界を創り上げるのですが、そんな定家の生きていた時代は今にそっくりです。
ちょっと引きこもっていて、メンヘラ気味な藤原定家の日記を、<AIと人々の幸福>を考えているドミニクさんと読むと、どんな世界が見えてくるのか、とても楽しみです。
ぜひ、お出ましください。
もちろんすべての回の受講がお勧めですが、一回ずつの受講もできます。
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1155911.html
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●スズケン市民講座・人間を考える「役に立つ古典」
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日程:2019年9月19日 (木)
時間:19:00~20:30
料金:全回受講分しかHPには載っておりません。1回のみの方はお問合せ下さい。
会員:9,592円
一般(入会不要):10,950円
学生・大学生(入会不要):0円
会場:NHK文化センター 青山教室
※お申込みは以下からお願いいたします。