こんにちは能の安田です。
いつも寺子屋をさせていただいている東江寺さんには冷房がないので、毎年8月は寺子屋をお休みさせていただいております。
そこで、「それならば本屋さんで寺子屋をしちゃおう」ということで、緊急開催、《本屋で寺子屋》です。
しかも、ゲストは『船弁慶』で皆さまのお腹の皮をよじって大笑いを誘った「笑福亭笑利」さん。
タイトルは「二宮尊徳」特別講義&落語の会。
最新刊『役に立つ古典』で『中庸』の話を書きました。『中庸』でもっとも大切なキーワードが「誠」です。
「誠」って、本当にすごいんです。
『武士道』の新渡戸稲造は、孔子は誠に「超自然力」を賦与して、ほとんど神と同視した、といいます。誠の力として「意識的に動かすことなく変化を生み出し」、また「無為にして目的を達成する」といいます。
自分の力を使わずに目的を達成し、変化を生みだす、それが「誠」です。
しかし、かといって洗脳したり、催眠術をかけたりしたりはしません。
「誠」の実践は、そのもの本来の性質を引き出し、それを最大限に開花させるという方法を取ります。誠とは「あるべきものを、あるべき姿にあらしめる」力と言い換えることができるでしょう。
そして、日本におけるその実践者が、二宮金次郎、尊徳です。
「薪を背負って本を読んでいる銅像」で有名な二宮金次郎は、実は現代的でいえば地域活性化の名人でした。いくつもの荒廃した地方を再生させた名人なのですが、その方法は、そこに住む人の心、「心田」を耕すことによって地方を再生させようというものでした。
そして、その基本理念が「誠」だったのです。
人ひとりひとりが持っている本質(天命)を引き出し、それを最大限に生かす力です。この本質(天命)を多くのところで花開かせることによって「真の豊かさ」を追求していきました。
関西の落語家・笑福亭笑利さんが、そんな二宮尊徳の生涯を落語にしてくれました。かなり面白いです。
そして、その前には安田が『中庸』の「誠」と「天命」に見る二宮尊徳の現代性についてお話をします。
なかなか聞けない、レクチャーとエンターテインメントの豪華二本立て。だから2時間30分!ちょっと長いですが、でも翌日から、二宮尊徳と「誠」について語れる人になれちゃいます(笑)。
どうぞ、ふるってのご参加、お待ち申しております。
●8月11日(日)「二宮尊徳」特別講義&落語の会
「NHK出版 学びのきほん 役に立つ古典」刊行記念
本屋で寺子屋・緊急開催決定!
@青山ブックセンター本店
日程:2019年8月11日 (日)
時間:13:30~16:00 開場 13:00~
料金:1,620円(税込)
定員:110名様
会場:青山ブックセンター本店 大教室
※お申込みは以下からお願いいたします。