「水庭」はヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞を取られた石上純也さんによる、水と樹、そして自然と人工の融和した庭。その庭を天地創成の聖域と見立てて、日の入りに合わせて『古事記』と『旧約聖書』の詞章を謡います。声も音も拡声器を使わず生。音楽は「笙」です。

また、陶芸家・近藤高弘氏作の陶器にダンサーによって聖なる火が灯され、夜の闇がほんのりと明かるくなる中、「水庭」を徘徊する参加者は小高い丘に導かれ、「水庭」全体を国見します。

秋の日はつるべ落としというように、秋は薄明継続が短く、すぐに暗くなってしまいます。今日は時間配分の最終確認です。

※満席になってしまいました。

出演:安田登、金沢霞、エメ・スズキ(ダンサー)、川上彩子(笙)、大金智(太鼓)

 

天と地、月明かりと闇、 聖域としての水庭を、アルカイックな劇場と見立てて、 安田登師が、謡い、舞う。
沖積土の上を、その地の褶曲に摺るようにして、 黙しているものを語らせ、その来歴を問いかけ、ことほぎ、鎮魂する。
古事記と、ヘブライ語聖書との詞章を、 虚空でおおらかに交錯させようという企み。
誰も見たことのないものを見ようとする、 諸力のハイブリッドの変幻をこそ。
水庭に献じる、一夜限りの秘蹟。

引用:山のシューレ Webサイト

https://www.schuleimberg.com/191005_niwani