つらくなったら古典を読もう (だいわ文庫)

[著]安田登
出版社:大和書房
価格:1,078円

※本作品は弊社より2022年1月に刊行された『古典を読んだら、悩みが消えた。 世の中になじめない人に贈るあたらしい古典案内』を改題し、再編集して文庫化したものです。

「古典」というと、学校で習ったときの
〝古くて難しいイメージ〟があるかもしれません。
しかし、長く読まれ続けるには理由があります。
何百年・何千年も前に生まれた数々の古典は、
じつは「今の私たちの悩み」を解決するヒントの宝庫なのです。
古事記・平家物語・おくのほそ道・論語・能・和歌……。
NHK「100分de名著」出演の著者による、
生き抜くためのゆるく楽しい古典案内!


話はたまにとびますが 「うた」で読む日本のすごい古典

[著]安田登
出版社:講談社
価格:1,980円

『源氏物語』、『万葉集』、『太平記』――
恋愛も死も生き様も“うたう”ともっと面白くなる!

「100分de名著」でも大活躍!多才な能楽師が
和歌と謡曲、名作古典を自由に往還してガイドする新たな古典の世界

物語の中の和歌は、ミュージカルにおける歌のような存在。
何度か読み、そしてうたい、和歌が自分の中に定着したなと思ったらはじめて本文を読む。
すると、不思議、不思議。無味乾燥だと感じた古典が
彩り豊かなキラキラ世界に変わるのを感じるでしょう。

紫式部、在原業平、小野小町、西行――
個性豊かな和歌が新たな古典の扉を開ける。


名場面で愉しむ「源氏物語」

[著]安田登
出版社:平凡社
価格:3,080円

王朝文学の最高傑作を存分に愉しむ

平安時代中期、紫式部によって執筆された『源氏物語』。
まばゆいばかりの美しさを放つ光源氏を中心に繰り広げられる男女の恋模様や複雑な親子関係、宮廷での権力闘争など、多彩な展開に読み手は引き込まれる。
約千年の時を経てもなお愛され、読まれ続ける『源氏物語』のよみどころや魅力などを能楽師・安田登が独自の切り口で迫る1冊。

【目次】
はじめに
序章 本書と「源氏物語」を読む前に
第1章 光源氏に宿る「神性」と「超越性」―「桐壺」帖―
第2章 重要要素満載の「雨夜の品定め」―「帚木」帖―
第3章 愛しき人が残した香りを愉しんで―「空蝉」帖―
第4章 幻想の異世界に迷い込んだような感覚―「夕顔」帖―
第5章 待ち続けて救済される姫君の物語―「末摘花」帖―
第6章 「物の怪」と六条御息所の「心情」がキーワード―「葵」帖―
第7章 新たなステージに上がった光源氏―「須磨」「明石」帖―
終章 「澪標」帖から「幻」帖の概略
おわりに


『ウェイリー版・源氏物語』 9月 (NHKテキスト)

[著]安田登
出版社:NHK出版
価格:699円

時を経て訳し戻された「ゲンジ」は、こんなにも面白い!!

アーサー・ウェイリーによる英訳で世界文学となった「ウェイリー版・源氏物語」。本書が現代語に訳し戻されたとき、紫式部の描いた世界が類を見ない「分かりやすさ」と「面白さ」で立ち上がってくる!光る君は「シャイニング・プリンス」、帝は「エンペラー」、御簾は「カーテン」……古典の教養がなくても「読める」現代語訳ならではの魅力を、余すところなく紹介。


『論語』は不安の処方箋

[著]安田登
出版社:祥伝社
価格:990円

『論語』はいつ読んでも気持ちがいい!
中国古典にも明るい、異才・多能な能楽師が、
孔子時代の古代文字から「心」をテーマに『論語』を読みなおします。

すでに二五〇〇年以上も前に生きた孔子らの言行録『論語』。
孔子の時代の文字を見ていくと、この時代は「心」という概念ができて間もなくの時代であることに気づきます。そこから、本書では「心」の誕生と「命」に挑む人間の姿を考えてゆきます。

解説:内田樹
(*本書は『身体感覚で『論語』を読みなおす。』に新たな「まえがき」を加え、加筆修正のうえ改題しました)


みんなで読む源氏物語

[著]渡辺 祐真 (編集), 川村裕子, ニシダ(ラランド), 俵万智, 安田登, 三宅香帆, 宮田愛萌, &その他
出版社:早川書房
価格:1122円

みんなで読めばこわくない。
源氏はこんなに新しい!

国文学者や日本語学者、歌人に能楽師、芸人、物理学者、英→日の「戻し訳」や最新の現代語訳を手がけた作家、翻訳家まで、『源氏』に通じ愛する面々が多方面から集結。1000年以上にわたりこの作品が読み継がれる理由に現代的な観点から迫る。編者は著書『物語のカギ』などで話題の書評家・渡辺祐真(スケザネ)さん。
【目次】
まえがき
PART1 『源氏物語』の門前
第1章 『源氏』ってどんな物語?――あらすじと主要人物を一気に知る 渡辺祐真(書評家)
第2章  紫式部とその時代 川村裕子(国文学者)

○コラム① 挫折せずに読み通すには ニシダ(芸人)

PART2 『源氏物語』に親しむために
第3章 日常づかいの和歌・古典 対談:俵万智(歌人)×安田登(能楽師)
第4章 『源氏物語』のヒロインを階級で読む 三宅香帆(書評家)

〇コラム② 夕顔物語 宮田愛萌(作家)

PART3 時代を超える、言語を超える
第5章 現代”小説”としての『源氏物語』――ヘテログロシアの海で 鴻巣友季子(翻訳家)
第6章 謎と喜びに満ちた〈世界文学〉――英語を経由して『源氏物語』を読む効能 鼎談:円城塔(作家)×毬矢まりえ(俳人・評論家)×森山恵(詩人)

〇コラム③ 源氏物語変奏曲 全卓樹(物理学者)

PART4 こんな視点でも読み解ける!
第7章 イギリス文学から考える『源氏物語』――ケア、ピクチャレスク、無意識、コモン・ガール 小川公代(英文学者)
第8章 データサイエンスが解き明かす『源氏物語』のことばと表現――本居宣長からChatGPTまで 対談:近藤泰弘(日本語学者)×山本貴光(文筆家・ゲーム作家)

〇コラム④ 人はなぜ物語を必要とするのか 角田光代(作家)

あとがき ~『源氏』をもっと楽しむためのブックガイド~
付録  源氏「聖地」めぐり
『源氏物語』や紫式部にゆかりのある「聖地」を、その謂れと共に徹底案内。これを手に『源氏物語』の世界に旅立とう! 名所を記したイラストマップ付き。(イラスト:錫杖撫莉華)


使える儒教

[著]安田登
出版社:NHK出版
価格:770円

難攻不落の古典を「実用書」として読み直す。

難攻不落の古典を「実用書」として読み直す。
誰もが一度は理解してみたいと思いながら、膨大な量と難解さで手も足も出ない儒教の古典「四書五経」。入門したくとも、世にある解説書もまた難しい。その四書五経を「実用の書」として読んでみると、驚くほど腑に落ちる。今の生き方に何となく違和感がある、でも何をどう変えればいいのか分からない……。その答えが四書五経の中にある。キーワードは、自分の心を書き換えるための「思」「学」「礼」。価値観を新たにしていくための9つの「思」とは? 孔子の説く、心の持ちようを変える「学び」の方法とは? 心の変化で大きな物事を動かせるようになる「礼」とは? 古典漢籍の道を究めた著者による、儒教を使いこなすための見取り図。


Transforming our world : 世界を変える ―エコシステム資本主義を目指して

[著]持続可能経済協会, 熊野英介, 福岡伸一, 酒井里奈, 安田登
出版社:木楽舎
価格:2310円

持続可能な未来のために、目指すべき「理想の社会」とは?

2017年に有志の企業経営者たちによって発足した持続可能経済協会。その5年間にわたる活動から見えてきた、「エコシステム資本主義」――持続可能な未来のための、新しい経済の可能性を語る一冊。
本書では、活動の総括となる最終フォーラムを完全再録。生物学者の福岡伸一、能楽師の安田登、発酵技術を用いて廃棄農作物などの再生・循環に取り組むベンチャー企業の代表である酒井里奈など、異分野の第一線で活躍するゲストスピーカーによる講演とディスカッションのほか、協会の代表理事である熊野英介による書下ろし原稿を加えた。

【目次】
はじめに
1.あしたを変える未来設計の視座
1 豊かな関係性を守る自由
2 プロローグ
3 インターナショナルからグローバルへ
~自国から世界を見る時代を経て、世界から自国を見る時代へ~
4 人類史上初めての時代
5 価値を科学する哲学
6 エコシステム資本主義
7 エピローグ

2.Transforming our world:世界を変える
第1部 未来へ向け世界を変える設計図
現代社会の捉え直しを「生命が持つ柔軟さやしなやかさ」から学ぶ
発酵や微生物の世界とこれからのビジネスの類似性
【鼎談】動き、移ろい、流れる世界で
第2部 持続可能経済で世界を変える
能から考える持続可能性
【パネルディスカッション】世界を変えるキーワード
おわりに


別冊NHK100分de名著 集中講義 太平記: 「歴史の方程式」を学べ (教養・文化シリーズ)

[著]安田登
出版社:NHK出版
価格:1100円

鎌倉時代から室町時代へ。後醍醐天皇、足利尊氏、楠木正成――、彼らは時代の覇権を取らんがため、どう行動し、その何が勝敗を分けたのか。「弱さが強みになる」「非常識が優位に立つ」など、歴史を振り返ると見えてくる「波乱の時代で勝つための方程式」を、傑物たちの生きざまを分析しながら読み解く。初学者でも日本最長の軍記物語『太平記』を理解できる、平易な入門書。


『おくのほそ道』謎解きの旅 身体感覚で「芭蕉」を読みなおす

[著]安田登
出版社:筑摩書房
価格:946円

芭蕉が『おくのほそ道』に秘めた謎とは?
「歌枕」の呪術性、地名に込められた意味。俳人の素用、謡曲を元に異界を幻視する。

「能を「代入」すると『おくのほそ道』の謎がこんなにはらはら解ける!」いとうせいこう

芭蕉は、『おくのほそ道』に暗号のようなコード(術語)を潜ませた。「歌枕」の呪術性、地名に込められた意味とは? 意図的に未完成のフィクションとした理由は? 当時の俳人の素養だった謡曲を元に書かれた古典名作を、能楽師が易しく案内する。この世とあの世のあわいの者として、芭蕉が義経鎮魂の旅をする。死と再生を経て、亡者を幻視し謡い、鎮まる。

【目次】
はじめに
第1章 そぞろ神が旅路へと誘う ―― 歌枕を巡る「能」の旅
第2章 謎を解く「ワキ」 ―― 芭蕉はなぜ「コスプレ」をしたのか
第3章 死出の旅 ―― 現実との別れ、異界との出会い
第4章 中有の旅 ―― 「時間」が「空間」になる旅
第5章 再生の旅 ―― 「旅心」定まり異界に遊ぶ
第6章 鎮魂の旅 ―― 夢の跡に重なる物語
おわりに
文庫版あとがき


現代思想2022年9月号 特集=メタバース ―人工知能・仮想通貨・VTuber…進化する仮想空間の未来

[著]ドミニク・チェン, 安田登, 三宅陽一郎, 木澤佐登志, 郡司ペギオ幸夫, 仁木稔
出版社:青土社
価格:1650円

バーチャルはフィジカルを超えるのか

2021年にGAFAの一角・フェイスブックが社名を「メタ」に変更して以来にわかに注目を集める「メタバース」。それは私たちの社会、意識、あるいは身体のありようをいかに変容させうるのだろうか。本特集ではVR技術における最新の展開を追うのみならず、広く仮想現実/仮想空間をめぐる想像力と思考の系譜を紐解きなおすとともに、今後あらたに提起されていくであろう哲学的・倫理的問題にも踏み込むことを通じて、多様な角度からメタバースの思想圏を描き出したい
[目次]
特集*メタバース――人工知能・仮想通貨・VTuber…進化する仮想空間の未来
【討議】
未来の身体論対話 / ドミニク・チェン+安田登
【新世界への招待】
メタバースによる人の意識の変容 / 三宅陽一郎 源流から考える「メタバース」 / 喜多千草
【この身体、この宇宙】
物質となるメタバースと、その不自由――メタバース内外を行き来する身体と空間から考えるジェンダーと政治 / 近藤銀河 要約「バ美肉 バーチャルパフォーマンスの背後にあるもの──テクノロジーと日本演劇を通じたジェンダー規範への対抗」 / L・ブレディキナ(訳=池山草馬) メタファーとしての美少女――アニメーション的な誤配によるジェンダー・トラブル / 松浦優 メタバースは「いき」か?――やましさの美学 / 難波優輝  メタバースでアバターはいかにして充実した生を送りうるか / 長門裕介
【〈理想郷〉のポリティカル・エコノミー】
メタヴァースとヴァーチャル社会 / 大黒岳彦 希少性と排除にもとづくデジタル所有権vs.メタバース / 斉藤賢爾 宇宙の修理とメンテナンス――メタバースは私たちの生きる宇宙になり得るのか / 吉田健彦
【在りし日の未来】
パリに行きたい――あるいは“ここ”からは出られません / 仁木稔  一九八四年のメタバース / 木澤佐登志  「電脳空間」のノスタルジアーー仮想現実はどのように語られたか / 加藤夢三 文化技術とコンピュータ / 梅田拓也
【来るべき思想圏】
「以前、確かにそのゲームの世界に自分が住んでいた」という記憶はどこから来るのか――メタバース=宙吊りにされた意識モデル / 郡司ペギオ幸夫  メタバース・メディア論――情報の宇宙のエコロジーとその数理・倫理 / 丸山善宏 現前世界としてのメタバース / 出口康夫
【連載●「戦後知」の超克●第二〇回】
柄谷行人における「世界史」の問い方 3――その「起源」と「構造」 / 成田龍一
【連載●社会は生きている●第三回】
主体の生態社会学 1――変革する主体、拘束する社会 / 山下祐介
【連載●タイミングの社会学●第二〇回】
疲弊 上――長時間通勤 / 石岡丈昇
【研究手帖】
絵画が真実らしさを失うとき / 折居耕拓


あいうえお

太平記 2022年7月 (NHKテキスト)

[著]安田登
出版社:NHK出版
価格:600円

「あわいの時代」を生きる

後醍醐天皇、足利尊氏、楠木正成、高師直、佐々木道誉……南北朝時代を舞台に個性豊かな人物が躍動する、日本最長の軍記物語。既存の価値観が大きく移り行く「あわいの時代」に、何を信じて己の生をまっとうすべきか? 複雑な物語を大胆に整理しつつ、その真髄を余すところなく伝える。


別冊NHK100分de名著 集中講義 平家物語: こうして時代は転換した

[著]安田登
出版社:NHK出版
価格:990円

なぜ歴史は動き、何が命運を分けたのか?

公家の時代から武家の時代へ、平家から源氏へ。転換期のダイナミズムを描いた『平家物語』。平家はなぜ栄華をきわめ、没落していったのか。戦乱のなか、人々は何を思い、どう行動したのか。『平家物語』を知り尽くした能楽師が、難解で長大な物語を「大きな出来事」に絞って解説、この1冊で一気に理解する。時代が動くとき、世の価値観はどのように変化したのか。その変化のありようを私たちが生かせる道とはどんなものなのか。「あわい」「驕り」「運」「命」「浄土」……変化のきっかけとなった鍵語をもとに、歴史が私たちに伝えようとしたことを探る。『太平記』という「その後」から『平家物語』をとらえ直す「補講」を収録。


魔法のほね

[著]安田登
出版社:亜紀書房
価格:1,760円

《著者初となるファンタジー小説!》

小学5年生のたつきは、ある日、迷い込んだ町で「見捨てられた店」という不思議な骨とう店を見つける。

そこで手にした「オラクル・ボーン」(魔法のほね)は、3300年以上前の古代文字が刻まれた、未来を予知するものだった!

祖父の助けを借りながら読み解くうちに、そこには、生贄にされる羌族(きょうぞく)のことが記されているとわかる。

たつきは友だちふたりとともに、古代中国へタイムスリップ!
三人は力を合わせて羌族の人たちを助けようとするが……。


古典を読んだら、悩みが消えた。 世の中になじめない人に贈るあたらしい古典案内

[著]安田登
出版社:大和書房
価格:1,650円

『古事記』や『平家物語』、和歌や『論語』……今に役立つ古典の読み方を教える、「まったく新しい古典案内」!

現代の悩みを解決するヒントを、古典から学ぶ!
能楽師であり、古典の解説者としても人気の安田登さんによる「あたらしい古典案内」

古典というと、「古いものだから」と現代では役に立たないイメージを持つ人もいるかもしれません。
でも実は、私たち現代人の悩みを解決するためのヒントがたくさんつまっています。
なかでも、世の中にうまくなじめなかったり、強気で生きられなかったり、悩みやすくへこみやすかったり……
「生きづらさを感じている人」がラクになる教えが多いのだといいます。
そんな新しい切り口で、「現代に役立つ古典の教え」を解説していただく一冊です。


三流のすすめ

[著]安田登
出版社:ミシマ社
価格:1,760円

三流=多流(いろいろなことができる人

□一つに決めない
□目標を持たない
□天才ではない
□ほとんどガマンしない
□評価されない
…こうした「ない」が、これからは尊ばれる!
古典の知恵と鋭い洞察が導く、今を生きるヒント。

本当は一流をめざすことができないのに、周囲の期待に流されてめざしちゃったりする人もいます。本当は人生を楽しむことが一番得意な人なのに、毎日がとてもつらくなる。そういう人は一流をめざすことはきっぱりやめて、三流にシフトしたほうがいいと私は思います。本書は、そういう方のための本です。――本文より

三流とは、一人ひとりの可能性を最大限に大切にする生き方。
ポストコロナ期の処世術にして希望の書。


見えないものを探す旅  -旅と能と古典-

[著]安田登
出版社:亜紀書房
価格:1650円

いつもの風景が、その姿を変える

単なる偶然、でも、それは意味ある偶然かもしれない。
世界各地へ出かけ、また漱石『夢十夜』や三島『豊饒の海』、芭蕉など文学の世界を逍遥し、死者と生者が交わる地平、場所に隠された意味を探し求める。

能楽師・安田登が時空を超える精神の旅へといざなう。

私たちには、「見えないもの」を見る力が備わっています。
「目」を使わないでものを見る力です。
(「はじめに」より)

もくじ
■ はじめに
■ 旅
– 敦盛と義経
– 奄美
– チベットで聴いた「とうとうたらり」
– 復讐の隠喩
– 人待つ男
– 孤独であることの勇気
– ベトナムは美しい
– 生命の木

■ 夢と鬼神——夏目漱石と三島由紀夫
– 『夢十夜』
– 待ちゐたり
– 太虚の鬼神——『豊饒の海』

■ 神々の非在——古事記と松尾芭蕉
– 笑う神々——能『絵馬』と『古事記』
– 謡に似たる旅寝
– 非在の蛙

■ 能の中の中国
– 西暦二千年の大掃除
– 時を摑む
– 麻雀に隠れた鶴亀
– 超自然力「誠」
– 神話が死んで「同」が生まれる

■ 日常の向こう側
– 心のあばら屋が見えてくる
– レレレのおじさんが消えた日
– 掃除と大祓
– 死者は永遠からやってくる

■あとがき


身心変容と医療/表現~近代と伝統 先端科学と古代シャーマニズムを結ぶ身体と心の全体性 (身心変容技法シリーズ3)

出版社:日本能率協会マネジメントセンター
価格:4,180円

【内容紹介】
身心変容技法研究は、
京都大学名誉教授の鎌田東二氏を研究代表者として、
「心の荒廃」が社会問題となり、未来のグランドデザインは描けない現代に向けて、
2011年にはじめられた科研費による研究である。

身心変容技法とは、
「身体と心の状態を当事者にとって望ましいと考えられる理想的な状態に切り替え、
変容・転換させる知と技法」
であり、古来、宗教や芸術、武道、芸能など諸領域で編み出されてきた。

研究は、この時代状況から抜け出ていくための宗教的リソースないしワザ(技術と知恵)として、
この「身心変容技法」に着目。


野の古典

[著]安田登
出版社:紀伊國屋書店
価格:1980円

古典には立派なことばかり書いてあるわけではない。底無しの煩悩、醜い邪心、制御不能な愛欲、えげつない話―教科書には載らない部分こそ、人間の真の姿を映し出してくれる。『古事記』『万葉集』から『南総里見八犬伝』『武士道』まで、能楽界の奇才が縦横無尽に語る。妄想力を全開に古人の記憶を呼び覚ます、異界を彷徨う脳の快楽。声に出して謡って舞って、身体に沁み込む二十四講。

目次
神話の大便、扇と夏の恋――『古事記』、藤原定家
お正月と罪と生贄――『古事記』
歌の世界へ――『万葉集』
アダルト小説的――『御伽草子』『風土記』
『論語』はすごい――『論語』
誠を極める――『中庸』
ゲス不倫どころではない――『伊勢物語』
源氏物語ごっこ――『源氏物語』
魂を鎮める――『源氏物語』、能『葵上』
呪詞としての和歌――『古今和歌集』『新古今和歌集』
音の文学――『平家物語』
闇の文学――『平家物語』
眠りの芸術能――『黒塚(安達原)』
初心忘るべからず――『風姿花伝』
随筆なう――『方丈記』『徒然草』
優雅な貧乏生活――『鶉衣』
カネとオンナ――『好色一代男』『日本永代蔵』
野の賢者松尾芭蕉
ゆっくり歩く――『おくのほそ道』
きわどいベストセラー――『東海道中膝栗毛』
怪談、怨霊、鎮魂――『死霊解脱物語聞書』『雨月物語』
漢文と日本人――『詩経』『笑府』ほか
声に出して読みたくなる――『南総里見八犬伝』
わたしたちは何者か――『武士道』


学びのきほん 役に立つ古典

[著]安田登
出版社:NHK出版
価格:724円

私たちは、あの名著を「誤読」していた。

『古事記』『論語』『おくのほそ道』『中庸』──代表的4古典に書かれている「本当のこと」とは? 私たちは何を知っていて何を知らないのか。古典の「要点」さえ理解できれば自分だけの生きる「道」が見えてくる。自分なりの価値観を見出していくために。古今東西の名著に精通する能楽師による、常識をくつがえす古典講義!

はじめに──「本当の」古典と出会う

第1章 『古事記』に息づく「日本人」の原点
日本人の精神の古層/日本的な思考の始まり/『古事記』の漢字は間違い?/前古代の死
生観/「死」は存在しなかった/一時的に「しぬ」/前古代の時間観/「因果」が存在し
なかった日本/『古事記』の企みとは/いま『古事記』を読む意味

第2章 『論語』が示す「心」の道しるべ
世界初の心のマニュアル/『論語』の新しい顔/「四十にして惑わず」ではない/自分を
限定するな/本当の「切磋琢磨」/過ちを改めるには/本当の友人/本当の「温故知新」
/新しい精神活動/「仁」とは何か/これからは「仁」の時代

第3章 『おくのほそ道』に学ぶ「和とユーモア」の視点
人気俳諧師からホームレスへ/旅に出た理由/いまの生をリセットする/絶対に行きた
かった場所/異世界に入る芭蕉/体験は受け止め方しだい/鎮魂のパワー/「軽み」とい
う境地/芭蕉の流儀①場所を変える/芭蕉の流儀②古典を知る/芭蕉の流儀③俳諧的に生きる

第4章 『中庸』が伝える「誠」の力
マイナーだけど役に立つ/中庸=常にぴったり/感情が動く前に注目する/成るべきも
のを成させる力/心の塵を掃く/自分の「性」を探すには/「誠」を得る五則/自分を知
り他人に尽くす/二宮尊徳の「誠」/「誠」の道とは/「誠」の危うさ/まずは自分が「誠」を目指す

おわりに── 古典を身につける方法


すごい論語

安田登 著  出版社:ミシマ社 価格:1,800円(税別)

いとうせいこう(音楽)、釈徹宗(宗教)、ドミニク・チェン(テクノロジー)、各分野で活躍する「すごい」人に『論語』を投げかけると――
2500年前を凌ぐ「すごい論語」が現れた!

「すごい論語」に問いを投げかけると――
・『論語』は「樂」を重視する
――人の命や国の命運を左右するほどの力が「樂」にはある。
・古典芸能には「片足」が多出する
――欠落をもつ者だけが君子になれる。
・人間関係に熟達するには?
――先祖(死者)とのコミュニケーションを活用すべし。
・日常的なイライラをおさめるには?
――「わからないもの」に自分を合わせる力を養うべし。
・「仁」とは?
――まったく新しい人間、ヒューマン2.0である。…etc.
大変化の時代を生きる知恵が次々と湧き上がる!

 


平家物語 2019年5月 (NHK100分de名著)

安田登 著  出版社:NHK出版 価格:566円(税込)

せめぎ合う「光」と「闇」の物語
平清盛を絶頂として、平氏はなぜ栄華を極め、なぜ衰退したのか――。源平争乱を題材に、「光」の貴族と「闇」の武士のせめぎ合いを描いたフィクション『平家物語』。思いを残した死者たちの鎮魂のために琵琶法師が語り継いだ物語を、運命論・人間論・組織論として読み解く!

 


別冊NHK100分de名著 読書の学校 安田登 特別授業『史記』(別冊NHK100分de名著読書の学校)

安田登 著  出版社:NHK出版 価格:880円(税込)

私たちは歴史の「どこ」に注目し、未来に「なに」を考えるべきか。技術が人を超える時代に必要な「知恵」とは。史上最高の歴史書が記す「文字」「心」「法」「文化」という「4つの起源」に学ぶ。古典を熟知する能楽師が、日本トップクラスの進学校・開成高校の生徒たちにいま伝えたいことを、『史記』の全体像とともに学ぶ1冊。

 


身体感覚で『論語』を読みなおす。―古代中国の文字から―

安田登 著  出版社:新潮社 価格:594円(税込)(2018年7月1日)

孔子が生を受けた紀元前6世紀、言葉は古代文字で書かれていた。後世に編纂された『論語』との異同を多く含む当時の文字で読むと、何が見えるのか。能楽師の著者が、膨大な文字史料と、自身の稽古で得た身体感覚を手がかりに孔子に向き合ったとき、現れたのは「心(自由意思)」という新しい概念で、「命(運命/宿命)」に挑む人間の姿だった。これが、世界初のこころのマニュアル=論語の真の世界。

内田樹さんによる書評
http://president.jp/articles/-/2084

 


変調「日本の古典」講義 / 身体で読む伝統・教養・知性

安田登 著  出版社:祥伝社 価格:1,600円(税込)(2017年11月30日)

この二人が読み直すと「古典」はこんなに面白い / 日本文化の奥の底のさらに奥へ! / 能、論語、古事記…… / あまりに濃厚な対談講義 / 思想家・内田樹と能楽師・安田登 / 異才の二人が語り尽くす

◎草薙剣と出雲の鬼ライン
◎源平の戦いは、海の民と馬の民の戦いだった
◎世阿弥が仕組んだ巧妙な仕掛け
◎「論語」の六芸の謎に迫る
◎教養を深く身体化した日本人

安田さんと僕は二人ながら「昔の人の心身のうちに想像的に入り込む」ということの専門家です。そんなことを専門にしてどんな「いいこと」があるんだろうと疑問を抱く人がきっといると思いますが、その疑問はお読みになるうちに氷解すると思います。とりあえず二人とも最初から最後まで上機嫌ですから、「そういうこと」ができると機嫌よく暮らせるということは確かです。(内田樹「はじめに」より)

 


能―650年続いた仕掛けとは―

安田登 著  出版社:新潮社 価格:821円(税込)(2017年9月15日)

なぜ650年も続いたのか――。足利義満、信長、秀吉、家康、歴代将軍、さらに、芭蕉に漱石までもが謡い、愛した能。世阿弥による「愛される」ための仕掛けの数々や、歴史上の偉人たちに「必要とされてきた」理由を、現役の能楽師が縦横に語る。「観るとすぐに眠くなる」という人にも、その凄さ、効能、存在意義が見えてくる一冊。【巻末に、「能をやってみたい」人への入門情報やお勧め本リスト付き】

刊行記念イベント 森田真生さんとの対談レポート
http://kangaeruhito.jp/articles/-/2264

 


あわいの時代の『論語』ヒューマン2.0

安田登 著  出版社:春秋社 価格:1,800円(税別)(2017年7月)

「君子」とはどんな人なのか?「仁」の境地に達するには?――

AI等の急速な進歩によって、3000年にも及んだ「心」の時代に大変革が訪れようとしている。かつてない激動の時代にこそ、文字が急速に発達した時期に書かれた孔子の『論語』が役に立つ!
究極の温故知新がここに!

 


不安や緊張を力に変える心身コントロール術

安田登 著  出版社:実業之日本社 価格:900円(税別)(2017年2月)

「君子」とはどんな人なのか?「仁」の境地に達するには?――

AI等の急速な進歩によって、3000年にも及んだ「心」の時代に大変革が訪れようとしている。かつてない激動の時代にこそ、文字が急速に発達した時期に書かれた孔子の『論語』が役に立つ!

究極の温故知新がここに!

 


イナンナの冥界下り

安田登 著  出版社:ミシマ社 価格:1,000円(税別)(2015年12月8日)

紀元前3000年に生まれた原初の神話が現代によみがえる! アフロディーナもヴィーナスも聖母マリアも、もとは皆、「イナンナ」から始まった!? 能楽師である著者が、古典中の古典「イナンナの冥界下り」を現代語訳、その隠された現代的意味を解説する。ウツ、自殺……「心」の副作用に見舞われている「不安創出社会」の次の時代のヒントがここに。

 


肝をゆるめる身体作法

安田登 著  出版社:実業之日本社 価格:1,500円(税別)(2014年10月16日)

臆病だけど「やるときはやる」人になる!

私たちは、臆病や不安、緊張から逃れることはできません。では、どうやってそれらを抱えたまま生きていけばいいのか? その答えは、能の動きや古典の中にありました。歴史上の偉人と呼ばれる人物を見てみると、何かをしようとしたときには人から罵倒されたり、けなされている人がほとんどです。人からの「イイね」を集めて偉人になったという人は、まずいません。(中略)実は、人からの罵詈雑言や皮肉をはねのけて大成した歴史上の偉人の多くは「自分には度胸がない」とか「臆病である」ということを表明しています。度胸がなく、臆病なのにすべきことはする、それが「肝が据わっている」人なのです。――以上本文より

 


日本人の身体

安田登 著  出版社:筑摩書房 価格:820円(税別)(2014年9月8日)

本来おおざっぱで曖昧であったがゆえに、他人や自然と共鳴できていた日本人の身体観を、古今東西の文献を検証しつつ振り返り、現代の窮屈な身体観から解き放つ。

「膝」と言えば、ピンポイントの膝頭ではなく太ももの前側全体を指し、「肩」と言えば、肩峰のみならず、首肩まわりの「界隈」を指す…おおざっぱであり曖昧であり、細かいことは気にしなかったはずの日本人の身体観。ところが、現代の身体に関する志向性はこれに逆行している。人間同士の境界も環境との境界も曖昧であったがゆえに、他人や自然と共鳴できていた日本人の身体観を、古今東西の文献や文学、また能の詞章を検証しつつ振り返ることで、「カラダ」と「ココロ」に分裂し、内向きになっている現代の身体観を、打開する端緒としたい。

 


●本当はこんなに面白い「おくのほそ道」
安田登 著  出版社:実業之日本社 価格:762円(税別)(2014年1月11日)
本来おおざっぱで曖昧であったがゆえに、他人や自然と共鳴できていた日本人の身体観を、古今東西の文献を検証しつつ振り返り、現代の窮屈な身体観から解き放つ。
「膝」と言えば、ピンポイントの膝頭ではなく太ももの前側全体を指し、「肩」と言えば、肩峰のみならず、首肩まわりの「界隈」を指す…おおざっぱであり曖昧であり、細かいことは気にしなかったはずの日本人の身体観。ところが、現代の身体に関する志向性はこれに逆行している。人間同士の境界も環境との境界も曖昧であったがゆえに、他人や自然と共鳴できていた日本人の身体観を、古今東西の文献や文学、また能の詞章を検証しつつ振り返ることで、「カラダ」と「ココロ」に分裂し、内向きになっている現代の身体観を、打開する端緒としたい。

 


あわいの力「心の時代」の次を生きる

安田登 著  出版社:ミシマ社 価格:762円(税別)(2013年12月26日)

古代人には「心」がなかった――

「心」が生まれて3000年。

「心の時代」と言われる現代、自殺や精神疾患の増加が象徴的に示すように、人類は自らがつくり出した「心」の副作用に押し潰されようとしている。そろそろ、「心」に代わる何かが生まれてくるのではないか?

シュメール語、甲骨文字、聖書、短歌、俳句・・・。

古今東西の「身体知」を知りつくす能楽師・安田登氏。「心」の文字の起源から次の時代のヒントを探る。あっちとこっちをつなぐ不思議な力!異界と現実の間(あわい)の存在(能におけるワキ方)であり、古代文字の研究も重ねる著者が、まったく新しい時代の姿を求め、「あわい」の世界に飛び込んだ・・・!

シリーズ22世紀を生きる第2弾!!

 


からだで作る<>の思想 武術と能の対話

安田登 著  出版社:大修館書店 価格:1,800円(税別)(2013年7月1日)

からだに刻み込まれた和芸の精髄を探る

東西の思想、文学、美術、映像を論じる批評家にして、新陰流剣術の練達の遣い手でもある前田教授。ワキ方能楽師として異分野とのコラボレーションにも異彩を放つ安田師。マルチな活躍を見せる二人が、武術や能の底流をなす古来からの日本人のからだの使い方・捉え方を基盤に、和芸の真髄と魅力に迫る対話を繰り広げる。

 


体と心がラクになる「和」のウォーキング / “ゆっくり歩き”で全身協調性と深層筋が目覚める

安田登 著  出版社:祥伝社 価格:1,300円(税別)(2012年7月30日)

日本人が古くから実践してきた歩行術で、全身リセット!本書で、おすすめする歩行法はスローウォークです。スローウォークとは、ゆっくりと歩くこと。ゆっくりと、長い距離を、景色などを眺めながら歩く歩行法をいいます。これはからだに無理な負担をかけず、からだの深層の筋肉を活性化させる歩き方です。昔の人が東海道を歩いて江戸と京都・大坂を往復したり、松尾芭蕉が『おくのほそ道』を歩いたりしたときの歩き方も、このスローウォークでした。大腰筋を使ったウォーキングも小さな歩幅でゆっくり歩くことによって、からだの奥の筋肉である深層筋が活性化されるのです。(本文より)

 


身体感覚で「芭蕉」を読みなおす。『おくのほそ道』謎解きの旅

 

安田登 著  出版社:春秋社 価格:1,800円(税別)(2012年1月)

読んでから歩くか、歩いてから読むか。『おくのほそ道』謎解きの旅へようこそ!

なぜ芭蕉は東北へ向かったのか。秘められたパワースポット「歌枕」と、旅人の目の前に異世界を出現させる「術語」から、日本人なら誰もが知っている古典をわかりやすく徹底解説!古文や俳句の知識は一切必要なし。どんどん風景が浮かんでくる『おくのほそ道』完全ガイド。

 


異界を旅する能 ─ワキという存在

安田登 著  出版社:筑摩書房 価格:740円(税別)(2011年6月8日)

能の物語は、生きている「ワキ」と、幽霊や精霊である「シテ」の出会いから始まる。旅を続けるワキが迷い込んだ異界でシテから物語が語られる。本書では、漂泊することで異界と出会いリセットする能世界、そして日本文化を、能作品の数々を具体的に紹介しながら解き明かす。巻末に、本書に登場する46の能作品のあらすじを収録。

 


身体能力を高める「和の所作」

安田登 著  出版社:筑摩書房 価格:600円(税別)(2010年10月6日)

能楽師が、80~90歳になっても颯爽と舞っていられるのは、表層筋だけに頼らない独特の「所作」による。「すり足」「新聞パンチ」「ストロー呼吸」などのエクササイズによって、大腰筋を鍛え、呼吸を深くすることで、集中力がつき、持久力のある身体になる。心と体を変えるエクササイズ。文庫化にあたり、新たに呼吸法を加筆した。

 


10のキーワードで味わう『論語』

安田登 著  出版社:春秋社  価格:1,680円(税込)(2010年06月20日、刊)
論語の本の第二弾です。論語の中から10のキーワードを選び、あれやこれやといろいろな方向から読んでいきます。「身体感覚で『論語』を読みなおす。」が、ちょっと難しいなと感じた方は、こちらの本からどうぞ!

 


身体感覚で『論語』を読みなおす。

安田登 著  出版社:春秋社  価格:1,785円(税込)(2009年11月20日)

約2年ぶりの新刊は『論語』の本です●『論語』というのは世界で最初の「心」のマニュアルだったのではないか、と思ったことが本書を書こうと思ったきっかけです。「心」というのは孔子が生まれる、ほんの五百年ほど前にはじめて出現した漢字で、孔子の時代ですら、心も、そして心系の文字もまだあまり一般的でなかった。たとえば四十にして惑わずの「惑」という漢字すら孔子の時代にはなかったのです●となると孔子は、本当は「不惑」などとは言わなかったのではないか、そんな疑問も浮かびます●心がなかった時代、心の代わりをしたのは身体系の文字群です。そんなわけで「論語を読むには身体感覚だろう」というということで、書いた本です★都立の難関校、国立(くにたち)高校の入試に採用されました。

内田樹さんによる書評
http://president.jp/articles/-/2084

 


いのちに触れるコミュニケーション

安田登 著  出版社:春秋社  価格:1,400円(税込)(2009年10月20日)

人間のもつ五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を医療の分野だけでなく、人文的な面からも見た五感シリーズの完結巻。今回は触覚を考える。

触れ合うことで心と体に及ぼす様々なメカニズムを解き明かす。

 


能に学ぶ「和」の呼吸法

安田登 著  出版社:祥伝社 価格:1,365円(税込)(2008年1月刊)

「呼吸」の本です●織田信長は、なぜ桶狭間の戦いの前に『敦盛』の舞を舞ったのか、というところから、心と呼吸について書きました。臨床心理士の友人やお医者さんにもご協力いただいて、ちょっと心の方面にも手を出してみました●この本ができたのは、企業でメンタルヘルスのセミナーをしている臨床心理士の友人からの相談がきっかけでした。いま企業でも社会でも心を病む人が増えています。現行のメンタルヘルス対策が導入されてずいぶん経つのにあまり効果が上がっていない。日本人にとってのメンタルヘルスって何だろう、と一緒に考えていき、それをセミナーで試したものが本になりました。

 


日本人の身体能力を高める「和の所作」

安田登 著  出版社:マキノ出版 価格:1,300円(税別)(2007年4月刊)

インタビューを受けて、それをまとめてもらうという形で本を出しました。自分の文体とはちょっと違いますが、しかし変にこだわる部分がないので読みやすいという意見もいただきます ●内容としては今まで書いた身体のことが中心になるのでかぶる部分が多いのすが、この本は特に子どもにテーマを絞ってみました。編集者やライターの方が子どもやそのお母さん、お父さんにもインタビューをしてくださいました。これは自分では恥ずかしくて聞けないことだったので、すごく面白かったです。何か自分の名前で出ている自分の本なのに、とっても第三者的に楽しめました。こういうのってすごく不思議です。

 


ロルフィング教室ゆるめてリセット

安田登 著  出版社:祥伝社 価格:571円(税込)(2006年12月刊)

毎日ちょっと寄って今日の疲れをリセットできるようなカルチャーセンターがあるといいなあ、とずっと思っていました。で、そんなことをやってしまおうと思って書いた本です●自分でできる本ですが、読んだだけではなかなか難しい面もありますので、朝日カルチャーセンターや安田や大貫主催でこの本を元にしたセミナーもしたりします●ロルフィングを受けたいという人への導入にもなる本にしました。また、ロルフィングを受けた方にはもっと役に立つと思います●ボディワーカーの方にも役に立つ思います。類書で一緒にトレーニングを受けたロルファー仲間、斎藤瑞穂さんが書いた本もあります。『ボディワーク入門―ロルフィングに親しむ103のテクニック』こちらは、特にボディワーカーの方にはお勧めです。

 


ワキから見る能世界(NHK生活人新書)

安田登 著  出版社:NHK出版  価格:740円(税別)(2006年10月)

能の話を中心に、「日本人はもともとリセット民族。人生大変になったらリセットしちゃおう」というテーマの本です●本当に現代はなかなか大変な時代で、自殺する人も多いけれども、実はこの大変さは次のステージに行くための試練・・なんていわれても、簡単にそうは思えないのが人間。そして、それは現代だけではなく、昔からみんなそうでした。本書は、その悩みを試練に大飛躍をして偉人になった人たち・・ではなく、「やーめた!」って人生の表舞台から降りることによって、新たなステージを見つけてしまった芭蕉や漱石などにも登場してもらいながら、ワキの視点から能を眺めなおしてみました●安いのでまずは読んでみてください。題名ほど難しくはないです。

●この本はいろいろな方が書評を書いてくださっています。 →●松岡正剛氏の千夜千冊、●毎日新聞、●週刊朝日、●朝日新聞など

 


日本語を生かすメリハリ読み  漱石で学ぶ「和」の朗読法(CDブック)

安田登、水野ゆふ(舞台俳優)共著  出版社:春秋社  価格:2,000円(税別)(2006年8月刊)

夏目漱石の作品から「夢十夜」(第三夜)と「吾輩は猫である」(餅を食う)を材料に、和の朗読法のハウツーを紹介したCDブックです。CDには、私の能の先生である鏑木岑男師の謡や、講談師、神田すみれ師の講談(修羅場)なども入っています。音楽は能管の槻宅聡さん、ウードの常味裕司さん、そしてチェロの新井光子さんが参加してくれました

 


●能に学ぶ深層筋トレーニング(DVDブック) 

安田登 著  出版社:ベースボールマガジン社   価格:2,000円(税別)(2006年7月刊)

ベースボールマガジン社の前著「能に学ぶ身体技法」を発展させたDVDブックです。今回は深層筋の連動をテーマにしました。また観世流能楽師の津村禮次郎師にお願いして、幸若舞「敦盛」に能の節と舞をつけていただき、それを舞うことによって自然に深層筋を活性化させてしまおう、という書籍にしました。しかもDVD付きで前著と同じ価格。ベースボールマガジン社さんは、信じられない技を使います。

 


疲れない体をつくる「和」の身体作法

安田登 著  出版社:祥伝社  価格:1,400円(税別) (2006年6月刊)

今までの書籍がどちらかというとスポーツマンや武道家向けだったのに対し、こちらは一般の方向けの和の身体作法の本です。文章もイラストも平易になっています!僕のボディワークの本の最初の一冊をどれにしようか迷ったら、こちらをどうぞ。 いろいろな新聞などで取り上げていただいています。ありがとうございます。

 


ブロードマッスル活性術

安田登 著  出版社:BABジャパン  価格:1,836円 (2006年3月刊)

護身スペシャリスト毛利元貞氏の体を分析、ワークしながら深層筋を活性化させる方法を紹介しています。ブロードマッスルとは広くて大きな筋肉のこと。深層筋が中心ですが、さらには深層筋同士の連携によるさらに大きなブロードマッスルを巧みに用いるエクササイズを紹介。『月刊秘伝』連載などに加筆修正し単行本化。

 


●能に学ぶ身体技法

安田登 著  出版社:ベースボールマガジン社   価格:2,100円 (2005年10月刊)

能楽師が80歳、90歳の高齢になっても現役を続けている秘密は、あの動きにより深層筋の無意識の活性化にある。そこで能の動きを中心とした和の身体作法を使いながら深層筋を活性化させ、それをスポーツに応用してしまおう、という書籍です。

 


キレイ革命 フェイシャル&スキンケア編

安田登、五味佐和子(臨床心理士)共著  出版社:BABジャパン  価格:1,470円 (2005年7月刊)

ボディワーク(ロルフィング)と心理学(サイコシンセシス)によって、すべての女性の「キレイ」を導くハウツー本です。「和」をテーマに、日本人ならではの心と体をつくりだします。 解説写真も豊富ですので、セラピストの方のプラスαの手技としてもおすすめの1冊です。

 


●上記以前に書いた本(ペンネームで書いています。そのうちいくつか)
・漢和辞典
・エイズ関係の本2冊(東京法規出版)
・ゲームの攻略本数冊(アスキー)
・3DCGの本(Lightwave3Dの使い方)2冊
・ホームページ関係の本
・風水の本(まだまだ風水が有名じゃなかったころ)